いちご狩りガイド
知っておいた方がいいイチゴ狩りに役立つと思うことを、私の経験もまじえてまとめてみました。★管理人からのアドバイス:必ず電話して確認しましょう。お客がたくさん来てイチゴがなくなっていたということはよくあります。その他、予約が必要だったとか、今シーズンからイチゴ狩りを中止したということもあります。
★農家の方にも気持ち良いイチゴ狩りであるように
イチゴを育てるのは1年がかりの大変な作業です。大切に育てたイチゴを無断で持ち帰るのは窃盗です。農家も利用者もお互いに気持よくイチゴ狩りができますように。 →ある農家からのお悩みのメール
●いちご狩りのできる期間
ハウス栽培では、
1月から5月のゴールデンウィークを営業期間としているイチゴ園が多いですが、12月から開園するいちご園も各地にあります。
遅い時期まで営業している地域は、冷涼な気候のところで、長野では6月末までのところもかなりあります。神奈川・千葉では、ゴールデンウィークまでというところが多いです。
露地栽培では、
雪が多い地方では露地栽培の農園もよくあります。特に、北海道でのイチゴ狩りは、ほとんどが露地栽培になり、期間は6月中下旬〜7月中下旬で、期間が短くなっています。
●いちご狩りのおいしい時期
ハウス栽培のイチゴは、寒い時期ほど、甘くておいしいのです。でも寒い時期は成長が遅いので、生産量が少ないため料金が高くなっています。特に1月、2月は、4日〜5日しないとイチゴが色づきません。そのため、土・日にはさまれた祝日には、前の日曜日に食べ尽くされてしまって、イチゴ狩りができない場合もありますので、電話で確認しておきましょう。人気のあるイチゴ園だと、2月、3月は予約で一杯になっていることもあります。
小さいイチゴ園では、生産量が多くなる4月以降からイチゴ狩りを始めたり、4月までは土曜、日曜、祝日のみ営業したりする場合もありますので、電話で必ず確認します。
3月になり日差しも強くなると早く成長するようになるので、料金も少し安くなってきますが、春休みは混雑することが多いので早めの予約をお勧めします。4月にもなるとハウス内の気温は、汗ばむほどになり、当然ながら苺も生温かくなって、人によってはおいしくないと思いますが料金は安くなります。シーズン終わりの5月の連休にもなると、イチゴは水っぽくなるし、かなりイチゴは温かいので、葉の影になっているいちごを探して食べると少しは冷えていて良いです。
おいしい日。晴天が2、3日続いていると、より甘くなります。当日は雨でもかまいません。
いちご狩りの他にも、どうせ田舎に行くのなら、ついでに他の作物を収穫してもよいでしょう。
・「さくらんぼ狩り」は、ハウス栽培なら5月のゴールデンウィークの頃から始まります。
・「竹の子狩り」は、4月中旬〜5月初旬。
・「山菜狩り」は、4月〜6月。ワラビ、フキノトウ、ウド、タラの芽、ノビルなどたくさんあります。
●いちご園の選び方
ほとんどの人は、食べ放題だと15分〜30分で満足してしまうので、いちご狩りの後にどこに行くかを考えると、まずは地域を決めることが先決だと思います。次に、イチゴ園を決めます。イチゴ狩りを行っている地域には、何軒もイチゴ園があることが一般的なので、各イチゴ園に電話したりホームページを見たりして、希望の条件と合うところを探します。選ぶポイントを挙げれば、
・栽培システムの違い
大きく分けて、高設、地耕、石垣栽培の3種類あり、イチゴ狩りのやりやすさは、かなり違います。高設栽培は、立ったまま食べられるように地面より高い所で栽培することで、地耕栽培は地面に栽培すること、石垣栽培は、石垣を組んで栽培しています。ちなみに私は食べるのが楽な高設栽培が好きです。
・施設栽培と露地栽培
イチゴ狩り観光農園は、北海道以外では、ビニールハウスなどの施設栽培がほとんどですが、露地栽培のイチゴ園も各地にいくつかあります。
露地栽培は、野外ですから、太陽の下で、風に吹かれて、ピクニック気分でイチゴ狩りが楽しめます。自然なイチゴを子供に見せられるので食育にもなります。ただし、いちご狩りの期間が短く、地域にもよりますが5月〜6月(北海道は6月〜7月)が旬です。
なお、露地栽培のイチゴ狩りの短所として、イチゴに少量の土や砂が付いていることがあるので、水を入れたコップ等を持ってのイチゴ狩りとなることもあります。農園側で水を用意していないこともありますので、自分で水を入れた容器を持参したほうがよいのか問い合わせましょう。また、前日が雨だと足元がぬかるみ、靴が汚れるので、長靴やビーチサンダルなどを用意する必要もあります。
・イチゴ狩りの仕方
先に来た人が大きないちごばかりを食べないようにいろいろシステムがあります。ハウス内をいくつかの小さな区画に区切る方法、ハウス1棟ごとの方法(後から来た人は小さいいちごばかりになることがあります)、何種類ものいちごを食べ比べるために順路が指定される方法。いずれの方法にしても、前日に、いちご狩りがされたハウスが使われるなら、量は十分だとしても、大きなイチゴは少ないかもしれません。また、前日にイチゴ狩りをしたハウスを使わないイチゴ園もあります。
・イチゴの品種:とちおとめ、あきひめ、とよのかはおいしいのですが、どこでも売っています。でも、せっかくのイチゴ狩りなら、おいしいけれど傷みやすい品種(あかねっ娘(ももいちご)等)、当地ならではの品種(千葉県のふさの香、静岡県の紅ほっぺ、群馬県の弥生姫、奈良県のあすかルビーなど)も楽しいです。
●おいしいイチゴの探し方
1.奥の方から探す: 多くの人が入り口に近い方から探すので、入り口から遠いところから探します。
2.取りにくいところを探す: 柱の陰になっていたりすると穴場です。
3.大きさよりも、完熟イチゴを探す: 大きさよりも、小さくてもヘタのほうまでしっかり赤く色づいていたほうがおいしいです。
4.裂け目を探す: ヘタのほうまでしっかり赤くなっていて、しかもヘタの近くの皮が裂けているものは、最高に熟して甘くなっています。裂け目があるものは、非常に傷みやすいので、一般には売られていません。イチゴ狩りならではの楽しみです。(ただし、品種によっては避けにくいこともあります。また熟すのとは違う理由で裂けることもあります)
5.形の悪いものを探す: 形が悪いものは敬遠する人が多いので、じっくり熟して甘くなっていることもあります
●個性的ないちご園
ユニークなイチゴ狩りができるところもあります。
・食べ比べ:2種類くらいは食べられるのですが、1種類だけのイチゴ園もあります。数種類を食べ比べられる大きなイチゴ園もあります。
・肥料と農薬:いちごは、特に無農薬が難しいのですが、無農薬栽培のイチゴ園も少ないですがあります。有機栽培、特別栽培農産物などの表示は法律やガイドラインによって規制されていますので、これらの表示があれば安心です。
・夏でもイチゴ狩り
夏でもイチゴ狩りができる農園は、非常に珍しいのですが、青森県おいらせ町に「アグリの里おいらせ」があります。
・夜間のイチゴ狩り
夜間にいちご狩りができる農園は、日本全国でも数カ所しかないようです。
千葉県千葉市 観光いちご園エーアト・ベーレ
日本初という夜のイチゴ狩りは第四土曜日 17:00-20:00
兵庫県姫路市「夢前夢工房 ゆめさき苺ハウス」
ナイター営業 18:00〜/19:00〜
●いちご狩りの予約
予約ができるならば絶対に予約をしておくべきです。いちご狩りでは、たいていの人は、大きなイチゴから選んで食べますので、遅れて来た人は、小さなイチゴばかりになってしまうことがあります。そんなことにならないように、多くのイチゴ園では、区画を割り当てたり、順番にハウスを使ったりと、一定以上の品質を保つように努力をしています。しかし、大勢の人が訪れる連休の終わりや、イチゴの生育が遅い1月などでは、イチゴがなくなってしまうこともあります。予約が面倒なら、せめて午前中に行くとか、連休の最初に行くようにしたほうがよいでしょう。
万が一、いちご園に行ってはみたものの、あいにくイチゴが終わってしまってしまっていた場合には、交渉すれば、残り物のイチゴを料金を割り引いて摘ませてくれることもあるようです。葉の裏などに、イチゴが隠れていたりするのです。
●クーポン券
料金割引とかイチゴを1パックおみやげ付きのクーポン券があるイチゴ園のホームページもありますので、事前に確認しておいたほうがお得です。
●いちごの摘み方
イチゴは傷みやすいので、おみやげに持って帰るのなら、傷みが少なくなるように気をつけて摘みます。圧迫するとその部分が傷みます。なお、おみやげにできないイチゴ園もありますので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
@中指と人差し指で茎をはさみます。指の位置は、イチゴのヘタに指の内側が触れるくらいのところ。
Aそのまま直角に茎を曲げてから、引くと、茎が折れます。
●二股のイチゴ
イチゴが2個くっついたような二股状の大きなイチゴを時々、見かけますね。これは、花芽が乱れたために起こることで、見慣れないために敬遠する人もいますが、食べても全く問題なく、成分も普通の形のイチゴと同じです。近年は、大粒のイチゴが好まれるので、このような乱れた形のイチゴでも、大きければ好んで食べる人も増えてきています。
●いくつくらい食べる?
私は男性で、甘党なので、50個くらい、おなかいっぱいになるまで食べます。農家の人の話では、女性の方が多く食べるようで、平均だと30個から40個程度だそうです。
●意外なおいしさの青いいちご
まだ熟して赤くなっていないイチゴは、本来なら、食べないのでしょうが、実は、「青りんご」のような味がするのです。好きな人は、青いイチゴばかり食べるそうです。
●おいしくイチゴを食べるには
ひと口でいちごを食べてしまう人は関係ないのですが、ふた口ぐらいで食べる人には、美味しく食べるコツがあります。とくに大きい苺は、茎がついているヘタのほうと、とがっている先端のほうでは、甘さが違います。先端のほうが甘く、ヘタのほうが酸っぱくて、糖度は3度くらいも違います。ですから、まずは、ヘタをとってから、ヘタのほうから食べます。最後に先端のほうを食べると、おいしく感じると思います。逆に、先端から食べると、ヘタのほうが酸っぱく感じてしまいます。
イチゴの中心部分は少し固くて筋っぽいですが、他の部分よりも食物繊維が3.2倍も多く、100グラム当たりおよそ4.5グラム含まれています(ためしてガッテン調べ)。ちなみに、ゴボウの食物繊維は100グラムあたり5.7グラムです。
●コンデンスミルク
私は最初はコンデンスミルクを付けずに食べて、いちごに飽きてきたらコンデンスミルクを付けて、味を変えて食べています。イチゴ狩りは、やっぱり飽きるくらい食べたいですからね。コンデンスミルクは、お代わりが自由なところも結構あるので、好きな人は申し出るといいでしょう。
●トイレ
イチゴは90%が水分ですので、お腹いっぱい食べるとトイレに行きたくなります。しかし、いちご園には、ハウスの近くに簡易トイレが付いていることが多いのですが、簡易トイレは匂いが気になり、イチゴの良い香りも吹き飛んでしまいます。出来るだけ事前にトイレは済ませておいたほうがよいでしょう。
●ペット同伴可・犬がイチゴを食べてもいい?
ペットが同伴可能と記載されていても、「小型犬のみ」の場合があります。また「小型犬」とされていた場合には、その定義が問題になることもあります。一般的に小型犬とは、“体重”ではなく、“犬種”とされています。しかし、実用的には体重が10kgまでとされていることが多いようですが、施設によっては5kg以下のような厳しいところもあるようですので、念の為に電話で確認しておいたほうがいいかもしれません。
なお、小型犬とは、wikipediaによれば「成犬まで正常に成長しても、身体のサイズが比較的小さな種類(犬種)の犬の総称。大型犬と対置される。成長過程にある子犬であったり、病気などの二次的な理由のためにサイズの小さな個体は小型犬とはいわない」とされています。
犬は、イチゴを食べますから、犬もイチゴを食べていいかどうかについても、確認が必要でしょう。
●イチゴの大きさ
パック詰めで出荷される時の規格は、イチゴの品種や地域で、大きさが異なります。
たとえば、福岡県のあまおうでは次のようになっています。
パック 階級 | 1果重 | 1パック当たりの個数 |
450グラムホールトレー EX9 | 45g以上 | 9 |
450グラムホールトレー EX12 | 37〜45g | 12 |
300グラム平詰めパック DX | 28〜45g | 8・9・11 |
300グラム平詰めパック G | 28g以上 | 5〜11 |
300グラム2段詰めパック 3L | 28〜37g | 11 |
300グラム2段詰めパック 2L | 20〜28g | 14・15 |
300グラム2段詰めパック L | 15〜20g | 20 |
300グラム2段詰めパック M | 10〜15g | 26 |
300グラム2段詰めパック S | 6〜10g | バラ詰め |
●イチゴの無断持ち帰りに悩む農家からのお便りを紹介します。
※万引きは、量の多少にかかわらず窃盗罪という犯罪行為であり、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられることもあります。お客様に楽しんでいただきたいと思いつつ≪苺狩り≫を させていただいておりますが、大変悲しい事に毎年ごく一部の 心無い方が大切に育てたイチゴを服のポケットや予め用意した ビニール袋やバック等に大量に盗んでいく方を発見してしまい、 残念でなりません。 いちご狩り自体辞めよう。かと・・・大変悩んでしまいます。 現場を見つけてしまったこちら側としても見過ごす訳にもいかず、 声をかける事も辛いです。このような事が起きない環境にする事や 荷物の持ち込みを断る等色々とせずにはいられない現状があります。 他の農園様でもそのようなマナーの悪い方に遭遇していると思います。 もし出来ましたら、マナーの面やいちごとは言えども犯罪行為 である事を簡単に記載していただけると大変助かります。 善意で来園されるお客様には大変失礼かと思いますが、 こちら側としては最善の方法として対応せざるを得ない状況ですので、 ご理解を頂きたいと考えています。 勝手なお話で申し訳ありません。(T.T) 悩みながらも、そのような現実がありましてほんの少しご理解頂ければ 大変有り難いです。長々申し訳ありません。
スーパーでおにぎり1個(105円)を万引きした49歳の男性に、罰金20万円の略式命令が出された例もあるように、金額が低くても犯罪なのです。
●先だけかじっては捨てまくるといった行為
いちごの先だけかじって、残りは捨てるという方がいるようです。
愛媛県にある川本いちご園の川本様より、転載の許可をいただきましたので、以下にご紹介させていただきます。
『今日は特別!食べ放題だから入園料の“もと”をとらないと!!』の結果がこれです…ひどいですね。
どうも『食べ放題』とはどういうものか、間違えているかたがおられるようで…
きれいに食べたうえで、おなかいっぱい食べていただくのは、いっこうにかまいません。
でも、『何粒食べるか競争』のようで、手当たり次第に先だけかじっては捨てまくるといった行為は、食べ物を大切にするという、常識的な部分がぬけてしまっています。
『お寿司の食べ放題で、刺身だけ食べてあとのシャリはポイ捨て、それを繰り返す』ような人をどう思いますか?それと同じくらいのひどい行為だということを認識していただきたいです。
1シーズンに数組、割合でいえば、1パーセントにも満たないことではありますが、その1パーセントの人によって、ひどいありさまになることも。
それまでは“ヘタ”だけの緑一色だったゴミ箱が、最後のほうの一組のお客さんによってこんな状態に。
15kg以上の食べ残しです。15kgのイチゴというと、スーパーなどで売っている2段詰めパック(約300g)が50パックぶんということになります。もし1人1パック食べたとしても、50人分のイチゴを捨てている計算に。『あまりにもひどい食べ方をする人は、次回の入園をおことわりします』という意味がおわかりいただけるかと。
このような人をおことわりすることで、きれいな食べ方をしていただける、何倍ものお客さんに入園していただけるわけですから。
今シーズンは、ゴミ箱は受付の前に置き、
『捨てるのはイチゴの“ヘタ”だけ。あまりにもひどい食べ方をする人は、次回の入園をおことわりします』の、大き目な張り紙を貼っております。常識のあるかたには、まったく必要のない張り紙ではありますが、こういったことをする人がいることも事実。
ほんの一部の『間違った人』のために、ほとんどのかたにはご迷惑をおかけしてしまうわけですが、その“ほんの一部の人”のために、翌日・そのあとも開園できるかどうかが左右されてしまうほどでして…
『高い入園料を払ってるんだから、もとをとらないと!!』ではなく、『みんなが食べるイチゴを大切に味わって、きれいに食べる、でもせっかくだからいっぱい食べようね!!』という一言を、保護者のかたが言っていただけるとうれしいです。
いちご狩りでないと絶対に食べることができない、真っ赤に熟れた、取りたての新鮮な完熟イチゴを心ゆくまで食べていただく、これが当園の大切にしているいちご狩りであり、心を込めて作ったイチゴで“大食い競争”というのは、あまりしてほしくないところです。
なんだかうるさくて、めんどくさそうないちご園のように聞こえるかもしれませんが、ふだんご家庭で食べているような食べ方(ヘタしかすてないですよね?)をしていただく、ただそれだけのことなんです。
すべては入園していただいたかたに気持ちよくいちご狩りを楽しんでいただくためのお願いです。みんなが気持ちよくいちご狩りを楽しめるよう、ご協力のほど、よろしくお願いします。
【美人姫】一粒一万円!特大イチゴ 一粒1万円のイチゴとしてメディアで有名 |
ももいちご 贈り物に人気の「ももいちご」は、徳島県佐那河内村だけで栽培される高級イチゴです。甘くてジューシーな味わいが人気。 |