久能山のいちご狩り

 →久能山のいちご狩り農園 :時間制限なしの農園もあります

石垣イチゴは、今はコンクリート板 2002/1/18
 静岡県の久能山の南斜面のみで栽培されている石垣イチゴは、友人が教科書に載っていたのを見てあこがれていたということで、いちご狩りに行ってきました。驚いたのは、石垣というので、石を積んだものと思っていたら、コンクリート板でした。昔は本当に下の写真のように玉石だったようですが、石垣は土壌とともに毎年崩して積みなおすので、玉石では労力がかかり過ぎるということです。コンクリート板になっても、栽培農家が一番苦労するのは、コンクリート板の積みなおしだそうです。積みなおす目的は、土壌の殺菌と元肥の施用のためにするのだそうです。


大正12年にコンクリート板による栽培が確立するまでは、このような玉石を積んだ石垣で栽培されていました。この石垣は、石垣イチゴ発祥の説のひとつ川島常吉氏の子孫が保存しているものであり、写真のイチゴの品種は昭和30年頃までの主力品種であった福羽で、今の品種に比べるとかなり小さいが味は良いといいます。


小石ばかりの砂で栽培されています。こんな土地でよく育つものだと感心。黒いものは、潅水パイプ。葉についている水色の物質は、殺菌剤のための展着剤で、2ヶ月前に使用したものが残っているとのこと。ハウスハウス内にはミツバチの巣箱がなかったのが気になった。

■石垣いちご狩りについて思うこと
 石垣イチゴは、珍しいので、観光としては良かった。また多くの果実が宙に浮いているので、衛生的な感じがします。しかし、石垣積みに労力がかかるので、後継者がなかなかいないと園主は言っていました。石垣イチゴが久能山でしか見られないのは、そのためなのでしょうね。
 全国各地では、立ったままでイチゴ狩りができる高設栽培が、見られるようになってきました。高設栽培は、栽培者にとっても足腰の負担が少ないが、施設費が高いようです。
 化学農薬の使用も気になります。収穫期には使わないそうですが、葉に展着剤が残っていたりすると、害がないと言われても嫌ですね。減農薬や無農薬栽培の園もあるそうなので、安心して食べるために、今度は行ってみたい。


※注意)
・味覚は個人により差がありますし、体調に左右されることもありますので、いい加減なものです。また、苺園の印象も個人の主観に基づくもので、記憶力はさして優れていない私ですので、事実と異なる可能性もあります。あくまでの感想とお受け取りください。

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