いちご栽培の書籍

日本のイチゴ 生理生態特性と作型・栽培技術
最新刊 2010年10月発行
 栽培技術の理論的背景となっている生理生態特性を中心としたイチゴの特性と栽培技術との関わりや、植物としてのイチゴの基本的な性質など説明している。
【目次より】
イチゴ栽培の歴史と生産・消費の動向/品種の変遷と特性/作型の分化と発達/発育の周期性/花芽分化/休眠/四季成り性品種/花芽の発育と開花・受精/果実の発育と成熟/果実の成分と品質/果形と成熟の異常/光合成と転流・分配/無機栄養と水分生理/増殖と育苗/多様な栽培方法と高設栽培/生理生体特性からみた栽培技術/収穫後生理と流通技術
いちご病害虫の見分け方
定価1,995円、出版2005年、日本植物防疫協会
 オールカラー。防除の対象となる害虫および病害について各分野の専門家が、診断に必要な写真を多数掲載して解説しています。各病害虫について、複数の写真を掲載し、写真も鮮明なので、判別しやすい。
目次
虫害
 ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、オンシツコナジラミ ほか
線虫・病害
 イチゴセンチュウ、イチゴメセンチュウ、イネシンガレセンチュウ、キタネグサレセンチュウ ほか
イチゴの作業便利帳 増補:新品種の特徴と栽培の要点・高設栽培
伏原 肇 著、農山漁村文化協会
 農家向けの本です。2005年の増補では、高設栽培による「親株床の準備と管理」「苗とりと植え付け」「定植床の準備」、天敵利用の害虫防除などが追加されました。
 また、新品種の栽培と特徴として、次の6品種も追加、章姫、さちのか、とちおとめ、さがほのか、紅ほっぺ、あまおうが紹介されています。
目次
第1章 イチゴ栽培の改善方向
第2章 作型の選択と作業の仕組み方
第3章 親株床の作業
第4章 苗とりと苗床の作業
第五章 低温処理の作業、 第六章 定植からビニル被覆までの作業、 第七章 頂果房が終わるまでの作業、 第八章 五月までの作業、 第九章 主な新品種の特徴と栽培のポイント
イチゴの高設栽培 栽培のポイントと安定化の課題
伏原 肇 著、農山漁村文化協会
 農家向けの本です。高設栽培は、栽培が不安定など問題点も多いので、イチゴの生理から高設栽培の長所と短所を整理し、培養土や栽培槽の選定から施肥・潅水など品質と収量を高める栽培のポイントを実態に即して示しています。
目次
第1章 高設栽培の特徴とねらい(高設栽培とは高設栽培のねらい)
第2章 高設栽培安定化の課題と対策(生育・収量の安定化の課題コストに見合った生産量確保の課題 ほか)
第3章 高設栽培の栽培環境と施設・資材の検討(培養土の検討栽培槽の検討 ほか)
第4章 高設栽培のポイント(苗の条件と育苗定植前の準備 ほか)
第5章 主な栽培システムと施設建設の手順(栽培システムの基本要素と主なシステムの特徴高設栽培の導入と施設建設の手順例)
イチゴ NHK趣味の園芸よくわかる栽培12か月
矢部 和則 著、日本放送出版協会
 一般向けの本です。初心者でも手軽に、極上の露地栽培イチゴを育てられる方法を、毎月のイチゴの作業について、豊富な写真や図解をまじえながらわかりやすく解説しています。
目次
イチゴの魅力
ひと口にイチゴといっても
イチゴのライフサイクル
イチゴの年間の管理・作業暦
栽培を始める時期と栽培する場所
品種のいろいろ
12か月の管理と作業
イチゴ栽培の手引き
摘みたてイチゴのかんたんスイーツ

イチゴの本ではありませんが、農家に役立つ本の紹介です。
やらなきゃ損する農家のマーケティング入門 失敗しない値段のつけ方から売り方まで
価格:¥1,400、農山漁村文化協会、出版 2004年
 著者や農家の失敗例も交えながら、直売だけでなく、ファームレストラン、体験農場の集客なども分かりやすく、すぐに役立つように解説。
目次
第1章 今こそ農家のマーケティング(消費者の食の不安を払拭できるのは農家だけ/マーケティングを始めよう ほか)
第2章 商品の分類と値段のつけ方(商品の分類/値段のつけ方 ほか)
第3章 商売の基本と責任の取り方(農家はメーカー/リスクの考え方 ほか)
第4章 直売の始め方、広げ方(消費者の気持ちのつかみ方/直売所開設の心構え ほか)
第5章 番外編 保健所との付き合い方(食品衛生法とは/飲食店(ファームレストラン)と食品衛生法 ほか)

【美人姫】一粒一万円!特大イチゴ
一粒1万円のイチゴとしてメディアで有名
栃木県産「スカイベリーいちご」
栃木県が開発した新品種で、大粒で日持ちも良いので贈答用に適しています